この恋、永遠に。
「あ、晃くん…」

 私が何て切り出そうか思案していると、晃くんに支えられて苦しそうにしていた萌ちゃんがゆっくりと頭をもたげた。
 私の顔をみた瞬間、満面の笑みを浮かべて嬉しそうに私に抱きついてくる。

「美緒先輩!」

「ちょ……も、萌ちゃん…」

 無邪気に抱きついてきた彼女からは、かなりお酒の匂いがした。やはり相当酔っ払っているようだ。
 私より背が高い彼女に抱きつかれた私は半歩後ろに後ずさりよろけてしまう。
 それを背中に回っていた本宮さんの腕が力強く支えてくれた。

「萌、やめろよ」

「んー?」

 ご機嫌な萌ちゃんとは対照的な仏頂面の晃くんが彼女を窘める。
 酔っているからか、晃くんの様子がいつもと違うことに気づかない様子の萌ちゃんは、晃くんを見上げた後、そのまま私の隣に立つ本宮さんに無遠慮に視線を移した。
 萌ちゃんの表情が楽しげに綻ぶ。

「あれぇ〜、美緒先輩!この人ってこの前の…!」

 可愛い酔っ払いは礼儀を知らない。本宮さんに指を差すと目をまん丸にした。

「萌!」

「…も、萌ちゃん」

 私と晃くんが慌てる。晃くんが萌ちゃんの差し出した指を掴んで下ろした。
 だが、本宮さんはそんなことは全く気にしていないようだ。酔っ払いのすることだと大目に見ているのかもしれない。

「初めまして、本宮です」

 ほんの少し口元を緩めてビジネスライクな自己紹介だ。

「もとみやぁ…?本宮…本宮…」

 酔っ払いのテンションそのままに、萌ちゃんはこめかみに人差し指を当てて何やら考え始める。
 そしてパッと顔を上げて「ああ!」と顔を輝かせた。

「本宮って美緒先輩のかい……」

「あーーーー!萌ちゃん!」

 私は慌てて萌ちゃんと本宮さんの間に割って入る。気づかれないように萌ちゃんの口を塞いだ。

「美緒?」

「美緒先輩?」
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