俺様社長と秘密の契約
「…理子は、オレのモノなのに」
そう言うと、私の左薬指に触れた。


「…龍介、さん」

「…明日が楽しみだね」
そう言って、ニコリと微笑んだ。

…今迄、一度も見たことのない、屈託無い笑顔だった。

そっと立ち上がると、龍介は、応接室を出て行った。

…一体、今から、何が起きると言うんだろうか?

私の知らない所で、何かが動き始めている。

私は、不安な気持ちを押し殺す様に、左薬指の指輪を握りしめた。


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