能力家兄妹!
「僕のはこれだよ」


辰巳はそう言って左手で右腕の服をめくった。

そこにあるのは黒い機会だ。
ボタンが幾つかあり、小さなスクリーンもあった。



「うわぁっ!!最新型じゃないの!!高くなかった?!身体にあったの?!」

「うん、財布には痛かったけど、身体には、とっても。今では、いいパートナーだよ」



辰巳はそう言ってスイッチをオンにした。

すると、ウィーンと音がして、その機械に青い光のわっかが出てきた。それは、魔法陣と呼ぶ。
魔法ではないのだが、魔法のような働きをするから、そんな名前がついた。


魔法陣は何か技、アビリティーを出す時に出る。つまりは、機械を動かす元。充電みたいなものだ。



「ほら、」


魔方陣がすぅっと消えて行くと辰巳のセルフバティのスクリーンに電気がついた。


「すごーい!カッコいい!!他には?」


美帰は興奮して手をバタバタさせた。



(さすが、辰巳。こんな高くて高級なセルフバティを手にしちゃうとは)


姫奈はクスッと笑った。

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