能力家兄妹!
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「はい、ごゆっくりどうぞ」


店員さんはテーブルに四人が注文した飲み物を置いた。

辰巳はアイスコーヒー。玲斗はホットブラックコーヒー。中学生の美帰はメロンソーダ。姫奈はアイスショコラショーだ。


こうやってみると、好みもバラバラだ。

それぞれのコップの持つ手にはボタンがついている。それを押すと、カップの底が熱くなったり冷たくなったり調節できる。

それでアイスコーヒーをホットにすることも出来る。



「じゃあさ、最初は、自分達のパートナー紹介から行こうよ!みんな、あたしのセルフバティもう見たのに、あたし、まだ見てないもの!」



元気でムードメーカの美帰はそう言った。


三人は「そうだな」と相打ちをついた。


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