能力家兄妹!
姫奈がじぃっとそのセルフバティを見ていたのに気がついたのか玲斗は「そんなに珍しいか」と鼻で笑った。


「当たり前よ。こんなの見たことない」

「確かに、僕も始めて見たよ」


辰巳もコクリと頷いた。


「そりゃあ、そうだろうな。コレ、俺が作った」


玲斗は得意げにそう言った。もちろん、ドヤ顔付きで。



「「「うっそーーーっっ!?!?」」」



三人の声が合わさり店内に響く。

玲斗はクスクスと笑った。


好みもあってないし、顔もバラバラだけど、こうなるとやっぱり兄妹なんだなって実感する。


そりゃあ、セルフバティを作るのは簡単ではない。かなりの技術がいる。


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