能力家兄妹!
「これ、靴につけるだけで、早く走ることができるし、運動のセルフバティでもあるんだ」


「うそ?!すごい…」


「うん。周りの空気、重力、すべての機能を利用したんだ。そうしたらこんなのが出来た。」



玲斗はそう言って得意げに笑った。

玲斗は昔からそういうのを作るのが大好きだった。


でも、姫奈達も、こんなセルフバティを作ってしまうとはきっと思っても見なかったはずだ。


「さすがだよ、兄さん。こんど僕のセルフバティも色んな機能をつけてもらおうかな」



辰巳はそう言って腕のセルフバティを見つめた。




(みんな、凄いセルフバティ持ってるんだな。それに比べて私のは…)



姫奈は自分のセルフバティを握る手に力をいれた。


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