能力家兄妹!




「ところで、どうして、みんなは私がここにいるって?」


姫奈がそう聞くと美帰は「へへん」と偉そうに笑った。

そして腰のあたりから黒い銃を姫奈に向けた。



「ただーんっ!あたしのセルフバティよっ!ふふん!姫ちゃん、あたしのアビリティーを甘く見ないでよね」


「わぁーっ!それ、美帰のセルフバティ?!いいパートナーね!」


「あったりまえでしょ?これで、姫ちゃんの場所、すぐに分かっちゃった!」



美帰はそう言って空に一発撃つと、水色の透明な丸い光が出てきた。

そして宙でそれは止まり、今度は横に広く光が広がって行った。そして、そこにはこの街の図のようなものが浮かんできた。



(美帰、凄いアビリティー。こんなの一体いつの間に…)



「ほら、これで、誰がどこにいるか、分かるのよ!」



確かに、浮かんで来た地図には赤い丸、黄色い丸がついている。

姫奈のいる場所には三つ赤い丸。一つ緑色の丸。他のところにもちょこちょこ黄色い丸があり、それが動いている。


セルフバティは、持っている人の体と心、脳が一つになっている。

だから、美帰のセルフバティは美帰用。


赤い丸が、美帰の知ってる人で、黄色い丸が他の人。緑の丸が美帰自身を表している。


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