新撰組綺談~悠月ナ草~



「おはようございます」

千秋は屯所の食堂の扉を勢いよく開けた。
暖かい日差しがさんさんと差し込む。



「おはようじゃないだろ、もう昼だぞ、千秋」


そこには少し笑っている斎藤の姿が。

どうやら、昼ごはんを作っているようだ。



「あはは…そうですね、…斉藤さんはお昼ご飯を作っているのですか?」

「そうだ。俺の三番組は今日巡察の当番ではないからな。」


斎藤は手際よくどんぶりばちにご飯をよそおいながら、返答した。



あたりを見ると、沖田や近藤の姿はなかった。



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