How much?!
お言葉に甘えてシャワーを浴びる事にした。
とは言え、一応、ここは男性のアパート。
しかも、今夜は今からこのお宅にお泊りするという、超難易度。
さらに付け加えるなら………、彼とは既にキスをした仲。
脳内がパンクしそうだ。
『何もしない』という言葉を鵜呑みのしたら、痛い目を見るだろうか?
あぁ~っ!!
私が処女じゃなければ、きっとここまで考えたりしないだろうなぁ。
見るからにイケメンで、毒を吐くけど、稀に優しさをチラ見させたりするし……。
きっと同僚の子達なら、自ら好んでお願いするであろう……夜のお誘い。
だけど、私は――――………
シャワーを浴び終え、ドライヤーもお借りする。
洗面台の鏡に映る自分を眺め、溜息が零れ出す。
………すっぴんだ。
浴室にあった男性用洗顔フォームをお借りして、化粧を落とした。
落ち切れてないかもしれないが、鏡に映るのは、寝起きの時の私がいる。
どう見てもすっぴん以外考えられない。
はあぁ………。
ホント、どこまでもツイてない。
きっと、すっぴんの顔さえも毒吐かれるに決まってる。
溜息を零しながら髪を乾かした。
「シャワー、有難うございました」
リビングに戻り、彼にお礼を言うと。
「お腹、減ってないか?」
「え?」
「うどん作ったけど、食うか?」
「…………はい、戴きます」
すっかり忘れていた。
お昼から何も口にしていない。
どうりで身体がフラつく訳だ。