How much?!


「いいのよ~そんな事、気にしないで。それで?話って、大和の事よね?」

「あっ、はい」

「あの子から、結婚の事は聞いてるわ。もしかして、取りやめたいとか?」


何故か、彼と同じ事を言う叔母様。

私はそんなに不安そうな顔をしているのだろうか?


「………いえ、結婚はしたいです。大和さんは私には勿体ないくらい、本当に優しい人なので……」

「そんな風に言って貰えると嬉しいわね。じゃあ、だとすると、他に何があるかしら?…………あっ、もしかして………あの子の両親の事?」

「ッ?!……………はい」


私の顔色を窺うように言葉を紡ぐ叔母様。

商売柄なのか、雰囲気が柔らかい。

こんな風に挨拶以外で話すのは、大晦日以来だ。

膝の上でギュッと両手を握りしめていると。


「あの子から、事故で亡くなった事は聞いてるわよね?」

「………はい」

「あれは、大和が7歳の誕生日を迎える10日程前でね。姉夫婦は、大和の希望でもあった遊園地へ遊びに行った帰りの出来事だったの」


叔母様はゆっくりとした落ち着いた口調で、当時の様子を丁寧に話して下さった。



家族4人で隣県の遊園地に行った帰り、高速道路で玉突き事故に遭った。

彼の乗っていた車は、5台の玉突き事故のちょうど真ん中の3台目。


そして、彼の父親は座席とハンドル部分に挟まれて動けない状態だったそうで。

彼の母親は、妊娠9か月の身重だったそうだ。


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