Not to memories
そのあと、
俺は木村さんが保健室にいると知り、
彼女に謝りに行った。


だが、やはりお試しっていうのは無理で、
友達としてこれからも仲良くして欲しいと
伝えると、木村さんは喜んでっと笑顔で答えてくれた。

その木村さんの笑顔を見て、自分も素直になれる気がした。木村さんの気持ちから逃げることで自ら壁を作って居づらくしていた。だが、俺には、気持ちを受け止めることもできたのだ。
自分も相手も1番最善な方法。

今まで、気が付かなかった。


そして放課後、彼女がまだいるかもしれないと思い、屋上へ行ったが、彼女は居なかった。

あの時、彼女は意図も簡単に
俺の欲しい言葉をくれた。

俺にも彼女に何かできることはないのだろうか
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