あなたの優しさが…

毎日のように母は男を連れてきた。

初めは抵抗をした。

けど、無意味なことだと理解したら
抵抗する気力も無くなった。


早く終わってほしい。


それだけ考えて男に抱かれた。



母が連れてくる男には
だいたい刺青が入っていた。

入っていない人もいたが、
明らかにヤクザですって風貌。


私が男に抱かれている間

母は必ず私を監視していた。



娘が男に抱かれているのを見て
楽しいのだろうか…

男が腰を動かしてる間、
そんなことを考えていた。
< 15 / 130 >

この作品をシェア

pagetop