あなたの優しさが…

女性はゆかりさんと言って47才。

とても綺麗な身だしなみで肌もツヤツヤ。
47才には全然見えなかった。


「お腹空いてませんか?お口に合うかわかりませんが、良かったら一緒に食べませんか」

私は作ったお弁当を開けた。


『うわぁ…美味しそう!美咲ちゃんが作ったの?』


二人でお弁当を食べながら、たくさん話をした。

ゆかりさんの事や旦那様のこと。
私も自己紹介と、軽く私の生い立ちと、男の人とと初めて暮らしていると話した。

初めて会った人に、どうしてそこまで話したのかわからないが、ゆかりさんなら大丈夫だと直感した。

だって…どことなく彼に似ていたから…


ゆかりさんは、私の話を親身になって聞いてくれて
『彼の事、よく見てるのね。
彼は幸せ者ね…』と和かに笑う。


「幸せ者は私の方です!彼は私に自由な無くして感情を与えてくれました」


色んな話をして、どこのスーパーが安いとか、特売日がいつとか教えてくれた。


ゆかりさんとの会話がとても楽しくて
久々にゲラゲラ笑ってしまった。


「下品な笑い方して…すみません」


『あら、私も下品ね。久々だわ…』


「私もこんなに笑ったの久々です
…いや…初めてですね」


そう言うと、ゆかりさんは優しい笑顔。
『あ…迎えがきたわ。楽しい時間をありがとう』

「いえ、こちらこそ、ありがとぅごさいました。」


少し歩き出し立ち止まり振り向いたゆかりさん

『美咲ちゃん、また会いましょう』


「はぃ!またお会いできる日を楽しみにしています」


私は手をぶんぶん振りながら、ゆかりさんを見送った。
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