初めてを君と。

人の波にのって歩いていると、門が見えてきた。
「ねぇ、あの門の所にいる人かっこよくない??」
「ここの大学の人かな?」

ちらほらと黄色い声が聞こえる。
顔がハッキリと見えないけれど、身長が高くてスタイルが良いのは分かる。

だんだんと門に近づくと顔がハッキリと見えてきた。

「おー、クレア!!!!!おはよー♪」

門にもたれて立っていた人が私に声をかけてきた。

「……修ちゃん、おはよ……
って、どーして修ちゃんがここにいるの!?」

「え?言ってなかったっけ。
俺もここの保育科。また今日からよろしく!」

「聞いてない!!!!!知ってる人がいるのは嬉しいけど、修ちゃんは目立つから嫌っっ!!!!!」

「嫌って言われてもなー。受かってんから仕方ないやん。クレアの親父さんにも保育科に行くならクレアと同じ所に行けって言われてん。」

はぁーーー。
もう、また目立つじゃん。
< 3 / 152 >

この作品をシェア

pagetop