初めてを君と。

修ちゃんは中学の時から、他校にまでファンクラブができちゃうくらいのイケメン。
爽やかな笑顔で見つめられたら、女の子はみんな修ちゃんの虜。
イケメンなのに、性格まで良い。


そんな修ちゃんと私は従兄弟。
修ちゃんのママは私のママの妹。

修ちゃんのお家は幼稚園を経営していて、ゆくゆくは修ちゃんが園長先生になって、跡を継ぐみたい。

修ちゃんは大阪に住んでいるから年に2回会うかどうか。

でも知ってる人がいるのは少し、安心かな。

二人で歩いていると、
入学式が行われる講堂の前に人だかりができている。

「??修ちゃん、あれ何かな?」

「クラス発表ちゃうか?入学式、クラス別に座るみたいやし。」

「そうなんだ。じゃあ早く見に行こ!!!!!」

修ちゃんの腕を引いて人混みに近づく。

………全然見えない。

人が多すぎる…
私はヒールのパンプスを履いているのにも関わらず、ピョンピョンと跳ねてみた。

―――ッドン!!!!!

「っいったーー。。」

「す、すみません!!!!!ごめんなさい!!!!!
大丈夫ですか???」

私が飛び跳ねていたせいで後ろにいた人にぶつかってしまったみたい。











< 4 / 152 >

この作品をシェア

pagetop