初めてを君と。
舞台を、降りて席に戻る。

「はぁーーー。緊張したぁ」
私は達成感を味わいながら、椅子の背にもたれ掛かった。

「クレア!!!!!すごいよ!すっごく上手だったー
聞き惚れちゃったよ!ピアニストになれるよ!」
茜が、興奮しながら言う。

「そんなことないよー。それに、保育士になるのが小さい頃からの夢だったからね。ピアノはその為に習っただけだよ!」

ママの影響もあって、小さい頃からピアノや歌を、習っていた。


入学式が終わって茜とクラスに向かう。
みんなそれぞれに話たり、席に一人で座っている子がいたり…
担任が来るまで、私は茜と喋っていた。

「ねーねー、嘉手納さん、さっきの演奏すごくよかったよ!!!!!あ、急に話しかけてごめん!
私、松本咲。よろしくね」

咲は小柄で黒髪の肩までのストレートヘア。
小動物のような可愛らしさがある女の子。

三人で話していると、担任の先生が教室に入ってきた。

「はーい、みんな席に着いてください。」

「1年A組の担任で、小川と言います。二年間よろしくお願いします。
じゃあ、早速一人ずつ自己紹介してもらおうかな。」

< 8 / 152 >

この作品をシェア

pagetop