年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
大輔くんは少し力を緩めて体をずらすと、私のおでこに自分のおでこをくっつけた。


至近距離で見つめ合う、その目はとびきり甘い。


「今の俺がいるのは、沙羽さんのおかげなんです。……覚悟してくださいね? もう、絶対手放したりできませんから」


そう言って見つめてくる顔は、子犬じゃなく、強い大人の男の人の顔。


「うん。……もう二度と、離れないで」


私も思いを込めて見つめる。彼は笑って、視線よりももっと甘い、情熱的なキスをくれた。
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