年下ワンコとオオカミ男~後悔しない、恋のために~
いつもよりはゆっくりだけど、それでも早目に店に行って、少し練習してから軽く掃除して、お客さんを待つ。

今日のお客さんの和田(わだ)さんは、最近他の店からノーブルに乗り換えてくれた人。まだ今日で三回目だけど月一ペースで来てくれて、水物も買ってくれる上客。担当が変わるのが嫌いだそうで、俺を指名してくれる数少ない一人だ。

いつも時間より少し早く来店するので、早目に鍵を開けておく。予想通り予約時間の十分前に外に姿が見えたので、ドアを開けて出迎えた。

「ごめんねー、お休みの日なのに」

気さくな人で、面倒見のいいお姉ちゃん、っていう感じがする。自分では、私人見知りでさー、なんて言ってるけど、俺には信じられない。話していると楽しくて、和田さんに入っている時はいつもより不安が薄れた。
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