すべてはあなたから教わりました。
強まる愛
「もしもし…」
久々の涼の声。
今にも泣きそうだよ。


「あのさ…、ごめんな。」
「ううん…私の方こそ、ごめん。岡田くんから聞いたよ。」
「あぁ…。本当は俺から言わなきゃダメなのに…。」
「いいよ。そんなこと…」


ぎこちない会話。
重い空気が部屋まで伝わる。


「亜美と一緒に会いに行くから。」


亜美…。
私以外の女の名前を言うのが、ものすごく嫌気がした。
でも、これでもう元カノと会わないんだ。
そう思っていればいい。




< 150 / 202 >

この作品をシェア

pagetop