ひとくせ、ふたくせ。


「・・・・邪魔です」



「ねえ、一人って寂しく「しつこい」」


ぎろっとひと睨みも添えておく。


言葉遣いが先輩に対してものじゃないけど、通報してないから許してほしい。




「つれないわ」



「とか言っててどうせ開けたら入るんでしょ?」



気合の入れた睨みを添えたおかげか、先輩はドアから移動した。




半ば諦めモードになりつつも、鞄から鍵を取り出して我が家に入る。




案の定、先輩は私より先に中に入った。





「お邪魔しまーす♪」



「・・・」



「ねえ、お茶ぐらいご馳走してくれるわよね?」



「・・・・あの「お茶ぐらいご馳走してくれるわよね?」」




少し威圧のかかった声。



だけど言ってることはかなり図々しい。



その長い髪引っこ抜いてやろうかこのオカマ。










そしてそのあと4時間、夜が更けて私が眠るころまで




彼は私の部屋でくつろいで行った。







           
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