千年の時空を越えて
陸Side
雪が薬を取りに行ってる間に、俺は、衣装室へ来ていた。


衣類は、現地調達でも良いが、数着は、持って行くというのがこの部隊のお決まり事だ。


陸「えぇ~っと。昭和初期ってことは、これと、この辺か。後、雪には着物も持たせておくか。」


と、次々、選んでいった。


選んだ衣類を、圧縮してサイコロ大の大きさにして、衣類収納袋に、二人の衣装を分けて入れた。


陸「なんか、衣類収納袋っつっても昔の巾着だな」


と用意していると、人の気配があり、そちらに目をやった。


陸「あぁ。玲か。」


玲「良かったね!また、雪と一緒で。」


陸「うるせー。」


玲は、俺が雪に惚れている事を知っている。


と言うか、同じ部隊の奴らは皆、知っている。わかってないのは、当の本人だけだ。


何故、バレたかというと、雪と初めて、ペアになった時に、あまりにもテンパってミスした挙げ句、襲いかかってしまったからだ。



未遂に終わったけど・・・。



< 11 / 481 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop