千年の時空を越えて

行くと、この芹沢鴨という人が少しわかった。


この人は、無礼な事をされるとすぐキレる。


武士に対して、失礼だと思うことが少しでもあると暴れる。


この人は、この人なりに会津藩預かりに誇りを持っているんだろう。


まぁ、それで横暴になっている事も多いが・・・。


それに、意外と、子供が好きで、よく絵を描いてあげているのを見かけた。


雪「芹沢先生。絵の才もお持ちなんですね。私は下手なので羨ましく思います。」


芹「おぉ。そうか?お前にも一枚やろう。」


雪「わぁ。ありがとうございます!」


本当に、きれい。うっとり眺めていると、


芹「ガハハ。お前は、たまにドキッとするほど女のような顔をするなぁ。」


雪「え・・・。」


芹「お前を見ていると、たまに変な気分になるわっ。」


雪「アハハハハ。ご冗談を。」


剣も一流だった。


近藤さん、土方さん、沖田さんらは天然理心流。そして、ここの4代目宗家が近藤さん。


永倉さん、芹沢さん、新見さんは新道無念流。(しんどうむねんりゅう)。


藤堂さん、山南さんは北辰一刀流(ほくしんいっとうりゅう)。


永倉さん、山南さん、藤堂さんは流派が違うが、近藤さんの道場で、いわゆる居候をして壬生浪士組に来たと、聞いた事があるなぁ。募集を見つけてきたのが、永倉さんとか・・・。


私は、芹沢さんから特別、稽古をつけてもらっていた。


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