千年の時空を越えて

総「絶対、反対です!」


土「あぁ。止めとけ。俺らがなんとかするから。」


雪「大丈夫です。」


近「でもなぁ・・・。もし、おなごだとバレたら・・・。それに、“男の雪”でも良いと言うかもしれない。」


雪「聞いて欲しい事があります。」


皆が私を見る。


雪「私が<ふた月だけ>と言ったのには理由があります。」


土「どういう意味だ?」


雪「未来を知る者ですので。なので、ふた月後に拾って頂ければと思います。それまで、あちらへ行きまます。」


近「意味がわからん。」


雪「あなた方は、壬生浪士組の天下をお取りになるのです。もうじきそうならざる得なくなる。だから、その知らせが来るまで、私はあちらへ行きます。」


総「でも・・・。」


雪「総司様。ご心配おかけしますが、大丈夫です。もし、私が行かなくて、芹沢様が何か、してしまうほうが私にとって困る事なのです。どうか、お許しを。」



近「わかった。では、こちらからも、毎日、誰かそちらへ様子を見に参る。」


雪「ありがとうございます。」


そうして、私は、二日後、芹沢さんの元へ行った。



< 156 / 481 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop