千年の時空を越えて




次の日、僕達は、朝敵になってしまった件の責任者になった勝様から、甲府城の警備を任された。





土方さんは、いいお払い箱だと怒っていたが、僕にとっては、ありがたかった。





誰かの影がある雪をこの城から、遠ざけることが出来るのだから・・・。





すると、雪が、部屋を抜け出した。



後を付いて行くと、屋根の上へ行こうとしていた。





総司「どこへ行くの?また、休息しに行くんですか?」





雪が、振り返り、サボっていたのが、バレたと思ったのか、バツの悪い顔をした。





雪「ここを出る前に、もう一度だけ行こうと思って・・・。」




総司「じゃあ、僕も行く。」





一緒に、屋根を登った。




総司「猫みたいだよね・・・。屋根の上で日向ぼっことか。」




雪「まぁ、確かに。」




たわいのない話をしていたけど、たまらなくなり、雪を抱きしめた。




雪「ちょっと!誰かに見られたら・・・。」




総司「誰も屋根の上で、こんな事してるなんて思わないよ。」





そう言って、唇を重ねた。





最近、色々とあり、なかなか二人でゆっくりできなかった。




しかも、雪の“匂いの件”もある。




僕は、不安を消したくて、唇から、雪の首筋に唇を這わせた。




雪「こんな所で、ダメです!」




総司「こんなに目を潤ませて、僕を誘ってるのに?」




雪「誘ってないです・・・っ。」




雪の小さな抵抗も、誘ってるようにしか見えない。




僕は、雪の唇を塞いで、黙らせた。




しばらく、雪の唇を味わっていると・・・。





ん?




殺気だ!




お互いバッと構える。





総司「何だろ?」





雪「わかりません・・・。」






しばらく、探ったが、何もない。





雪「そろそろ行きましょうか?この事、土方様に報告しましょう。」




総司「何を?」




僕は、悪戯の気持ちが芽生える。




雪「殺気を感じたという事です!」




総司「ふーん。そんな所で、何してたって言われるよ?まぐわろうとしていたって言った方が良いんじゃない?」



雪「まっ・・・っ!まぐわろうとなんてしてませんっ!しかも、あんな所でっ!」




総司「そぉ?僕は、いつでも、どこでも、良いですけどねぇ?」




雪「何、言ってんですかっ!」




やっぱり、かわいいな。



二人で、じゃれるように、土方さんの所へ行った。

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