イジメ返し ~復讐の連鎖・はじまり~
学校にいる間、授業を受けているときだけはホッと心が安らぐ。


誰かと話す必要もないから。


だから美術の時間は好きなんだ。


だけど、授業によってはペアやグループになって行うこともある。


誰からも誘いの声はかからず、どんどん出来上がっていくグループ。


それを横目に冷や汗をかきながら必死で入れそうなグループを探すあたし。


そんな自分が惨めすぎて泣きそうになっていると、


「楓子ちゃん、あたし達のグループに入りなよ」


とミチルちゃんだけが救いの手を伸ばしてくれた。


けれど、ミチルちゃんの友達はあたしを快く歓迎してくれるはずもない。


肩身の狭い思いをしながらも、ミチルちゃんに申し訳ないことをしてしまったという気持ちのほうが強かった。
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