続・元殺し屋と、殺し屋
恭真が戻る前に、舞台の幕が上がり、劇が始まった。
「(え…カナメくんが、私の家を…?)」
「(ごめん…ユメナ。
俺が…ユメナの家も家族も、壊したんだ…)」
ずっとユメナの家を没落させたのを気にしていたカナメ。
澪鵺…凄く上手い。
私も頑張らないと。
「(気にしないでカナメくん。
カナメくんのせいじゃないよ)」
「(ユメナ………)」
ギュッと私を抱きしめるカナメ…じゃなくて、澪鵺。
いつも私が抱きしめてと頼めば抱きしめてくれる澪鵺だけど。
やっぱり皆が注目されている中抱きしめられるのは…快感。
たまにリア充爆発しろ!とか言う人いるけど。
も~幸せすぎて、爆発しても良いかも。
本当は駄目だけど。
あ~ニヤニヤが止まらない。
ユメナは笑顔を絶やさない良い子だけど、こんなニヤニヤするほど変態じゃない。
でも私は、口元が緩むのがど~しても抑えられない。
今だけ変態になること、許して~!
ウヒ、ウヒヒヒヒ………。