続・元殺し屋と、殺し屋

♪壊したい世界








☆銀色side☆




僕の目の前には、月宮銀がいる。

僕と同じ顔をしている。

…当たり前だ、双子なのだから。

親でさえも気が付かないほど、僕らはそっくりなのだから。





「銀色…」

「……」




何だ、覚えていたのか?

存在を消された…僕を。




「…良いよね、銀は」

「え?」

「知らないでしょ…?
僕がどんな人生を歩んだか…。
何故僕が殺し屋になったのか……」





双子なのにさ…。





片や真面目な優等生。

片や世間を騒がせる殺し屋。

同じ親から生まれた双子なのに、何でこんな差があるんだろうね。




きっと、

僕は壊されたからなんだね…。






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