続・元殺し屋と、殺し屋







「僕ね、世界を壊したんだァ」

「どういう意味だ?」

「銀のお母さんとお父さん、殺したの」

「え?」




父さんと母さんが…殺された?




「僕ずっと、銀の世界を壊すために殺し屋になったの。
幸せそうな銀の世界をネ…」



僕の世界を壊すため?

…………………。







「フフッ…アハハ…。
アハハハハハハハハハハハハハハッ!」




突然笑いだした僕に、銀色も玉置さんも神崎も驚いていた。

今思いきり笑って思う。









…ああ、双子なんだね……僕らは。

壊したい気持ちは…一緒だったんだね?











「馬鹿だねェ銀色は。
それじゃあいつまで経っても、僕には勝てない」

「どういうことだ…?」

「嘘つくなよ、銀色。
僕に嘘が通じると思ったのか?」




だって父さんと母さんを殺したのは…







間違いなく、








僕、なのにね?









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