続・元殺し屋と、殺し屋





まぁ、確かに間違ってはいないかな。

化けた、と自分でもわかるもの。

でも、化けたのは私だけじゃない。




花菜は胸元にコサージュをつけた、ドレス。

知紗はマキシ丈のピンク色のドレス。

花菜も知紗も、髪を巻いていて可愛い。




総司は汚れ1つない白いタキシード。

恭真は珍しい青いタキシード。

まるでどこかの国の王子様だ。




私だって違う。

肩を出した、バルーンスカートドレスだ。

上は黒で、下は上品なワインレッド色のタイツ。




でも澪鵺が、1番かっこいいと思う。

黒いタキシードを着ていて、髪もいつもより整えてある。

……誰よりも、かっこいい。





「てか恭真、ありがとうね」

「良いって、気にしないで」




この大きな車は、恭真の家の自家用車だ。

恭真は毎日、これで学校まで送り迎えされている。

羨ましい光景である。





< 302 / 308 >

この作品をシェア

pagetop