シオンズアイズ
漸く香が意味を理解し、フワリと笑った。

香とマーカスの視線が、意味ありげに絡む。

父王ダグダの軍は敵国の西側から、一方ファルの軍は、東側から攻め込むのだ。

それも、二国の援軍を率いて一気に。

この上なく恐ろしい奇襲攻撃である。

「やっぱ、悪党」

マーカスが甘く笑った。

ファルが再び口を開く。

「皆、出立の準備だ。用意が整い次第ケシアを出る」

勇ましい声が上がり、隊長達が足早に広間を後にした。


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