先輩と、わたし。
花乃がそのまま戻ろうとしたから、思わず花乃の手を引いて木の下のスペースに連れ込んだ。
花乃は葉っぱだらけになって、目を開く。
「…悠哉先輩っ!?」
花乃が大声で俺の名前を呼ぶから、慌てて人指し指を口に当てて静かにするよう促した。
「中島先輩に見つかったらどうしてくれんだよ?」
無意識に小さな声で言った。
「何、俺のこと探してくれてたの?」
俺が確かめるためにそう聞いたら、花乃は一瞬ホッとしたような顔して、それからふくれた顔になった。
「全部先輩のせいですからねっ。」
「ん?」