お前は誰にも渡さない



「薫ちゃ〜ん♪」

「何だったの?怒られた?」

「ううん。先生が内申点上がるから部活は入れって行ってくれて、」

「部活?かたくなに入らないって言ってたのに?」

「部活でなんか活動するのはあんまし乗り気じゃなかったんだけど、サッカー部のマネージャーになることになった♪」

「マネージャーかぁ〜・・・」

「人のお手伝いする役割なら入ってみようかなーって思って」

「うんうん。志織はそういうの向いてると思う♪がんばりな♪」




そう言うと
薫ちゃんは頭を撫でてくれた


がんばる☆
なんか楽しみになってきた♪




そして私はたちは教室に戻った。



あ・・そういえば拓ちゃんってサッカー部だったっけ??違ったっけ?




教室に入ると私は拓ちゃんと誠司くんが座っている席へと足を運んだ。




「ぁ。おかえり〜なんだったんだ?」

「ねぇねぇ拓ちゃん、拓ちゃんってなんの部活してたっけ?」

「・・・サッカー部だけど?」

「やっぱり!私サッカー部のマネージャーになる事になったのぉ♪」

「えぇ!?」






すると誠司くんが






「へー♪俺もサッカー部だし、よろしくねー♪」



「わっ二人とも一緒だったんだぁ♪よろしくぅ」





それを聞いて拓ちゃんはぼそっと呟きた




「ライバルが増える・・・・」






「へ?ライバル??」

「あっいや、なんでもないっ」

「大丈夫〜♪私マネージャーだからレギュラーになったりしないよ☆」

「・・・・・・・ちがう。」






「なんか志織さん楽しそうだね♪」

「うん♪なんだか楽しみになってきちゃった♪てゆうか誠司くん、呼び捨てでいいよ?」

「あぁ、ダメダメ。それはこいつが怒るから。」

「え?なんで拓ちゃんが怒るの??」




拓ちゃんは





「誠司っ」

と叫び誠司くんの頭を叩いた。

「いってぇ、暴力反対♪」
「おまえっっ」


こういうふうにジャレあっている時、薫ちゃんはいつも私の隣で楽しそうに笑っている。そんな空間が私は大好きだな♪




「ねぇ神田、顔真っ赤だよ?あはは」



薫ちゃんはクスクスと笑っている。



「拓ちゃん?なんでそんなに真っ赤になって怒るの??」

「う、うっせぇ!」





皆でワイワイしている中チャイムが鳴り響いた。お昼休みが終わる。


勉強よりもっと皆で喋りたいなぁ・・・



ただなぜだか拓ちゃんは私がマネージャーになる事をあまりよく思っていなかった。

なんでだろぉ〜

ま。いっか♪


そして時間は過ぎ去りあっという間に放課後になった



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