嘘つきなあなたからの恋文。
「惜しかったね」
「確かに惜しかったけど、まさか準優勝とは…そっちの方が驚きだよ」
「なに言ってんの悔しさしかないよ。
あともう少しだったのに」
「……小池のおかげだし悔しがる気持ちは分かるよ……本当小池すごかったよ」
「あんなに必死になる小池さん初めてみたよ」
「問題全文聞かずに答える奴生で見たの初めてだよ」
「あー!悔しい!!」
クイズ大会も終わり、屋上へと続く階段に座って休息を取る。
話題は先ほど参加したクイズ大会だが、思い出すだけで悔しさが増す。
「最後の…最後の問題を先に答えられたら優勝だったのに」
「まぁまぁ、終わったことだし忘れろよ」
「そうだよ、それに準優勝でも商品貰えたんだし」
コタくんに言われ、忘れていた商品のことを思い出した。
「そういえば商品なんだったの?」