嘘つきなあなたからの恋文。
大好きで、大好きでたまらなかった。
でも、そんな感情ただの一方通行で、彼からしたらただの女友達に過ぎなかった。
【ごめん】
きっとこの言葉を聞いたら数十分前の関係には戻れない。
笑い合って文化祭巡りする仲には戻れない。
それなら私は………
震える口元を無理矢理閉じて口角を上げた。
そして、口を開いた。
「ちゃんと続き聞いてよ!
私はコタくんのこと……友達として好きだよ」
私は一生嘘つきでいよう。
彼とのこの仲の良い関係を崩すなんて考えられなかった。