過去に囚われて
…「んぅ?」

目が覚めると…

朝になってました


「ええぇぇぇえ!?!?!???」


「なんでおかあさんおこしてくれないのよ!」

お母さんが何かをいった気がしたけど
私はバタバタと着替えてカバンを持ち
「いってきまーす!!!」


走っていった



後五分で遅刻だ!

起きたばっかりの体はやっぱりついていけずに転んでしまった。


「いったぁぁあ!!!!」

急いで起き上がろうとする

「あ…れ…?」

起き上がれない
そう言えば…


私熱が出てたんだ…
たしか40度ぐらいあったよね


ああ!もう私のバカ

とりあえず起き上がらないと
電信柱につかまりながらズルズルと起き上がる
「もう、だめぇ〜」
その場に力尽きた私

後ろから人の声が聞こえる
「昨日の人大丈夫?」

ん?昨日の人?私のこと?

顔を上げてみると、
「斎藤先輩!」

昨日亮太から助けてくれた人だ


「なんで名前知って…まあいいや、
昨日に引き続き大丈夫?」

困った顔をしながら問いかけてくる

「…それが実は」

熱のことなどを話すと斎藤先輩はため息をついて
手を伸ばしてきた
「ほらっとりあえず立たないとだろ」

手をつかみふらふらと起き上がる私
「っと…」
よろけた私をうけとめる斎藤先輩


めっちゃドキドキする…
そんなに優しくされたら誤解しちゃいそう…

なんとか立てた。

「あ、ありがとうございます」

斎藤先輩にしがみつきながら立っている


「家と学校どっちが近い?」

「家…」

私がそういった途端、斎藤先輩は私をおんぶして歩き出した。


「!?おっおもいですよ!?」




「…そうだな」


ちょっと失礼だな!でも斎藤先輩の背中おっきくてあったかい…

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