スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
◆荒木3姉弟inシェアハウス2
「お先に失礼します!」
「うん。今日はゆっくり休んで、また明日表紙の話しをしよう」

中畑さん達に挨拶をして会議室を出て廊下を歩き、階段をどんどん降りていくと1階の所で水瀬編集長と姫川編集長にバッタリと会った。

「お疲れ様です」
「退院が出来て良かったね」
「休んだ分、しっかり働けよ」
「わ、分かってます!失礼します!」

うう、水瀬編集長は優しく言うのに姫川編集長ってキツい言い方だなと、悶々としながら四つ葉のビルを出て、藍山駅に向かい、改札を通ってホームで電車を待つ。

そうだ、荒木さんに四つ葉を出たって事を伝えようとバックからスマホを取り出す。

『四つ葉を出たので、今は藍山駅で電車を待っています』

メッセージを送ると既読になった。

『分かった。こっちも石井選手の件は終わったから、シェアハウスに帰る』

荒木さんのメッセージを読み、出かけていたのって石井選手の所だったんだ。

『三斗達がシェアハウスに来るから、また騒がしくなるから気を付けて』

確かに2人って荒木さんよりもおしゃべりを沢山していたし、雰囲気は良かったし、私は平気なんだけどな。

そうだ、お父さんから一美さん達にってお小遣いを貰ってドーナツが良いと言っていたから、シェアハウスに戻る前に買わなきゃ。

『お父さんから一美さん達にってお小遣いを貰って、私はドーナツを買って帰ります』
『分かった。三斗達が帰ったら、石井選手と秋山の事で話しをしたいから、先ずはお互いシェアハウスで会おう』

“シェアハウスで会おう”…、たった数日荒木さんと離れただけなのに、お見舞いに来てもらった時もあるけど、その後はずっと1人で病室で過ごして寂しかった。

それがようやく解消されるし、三斗さん達に会えるのも嬉しいから、お父さんからもらったお小遣いで美味しいドーナツを選ぼうっと。

うきうきしながらシェアハウスの最寄り駅に着き、私は改札を出て、ドーナツ屋さんを探した。
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