スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
瞼を開けると、いつもなら俺の腕の中にすっぽり収まっていている真琴がいなくて、気だるい身体を起こして周囲を見渡すと、キッチンから良い香りがする。

掛け布団から出て、ペタペタと歩きながらキッチンに行くと、俺の白シャツを着ている真琴がコンロの前に立っていて、その白シャツ姿にドキッとした。

俺の白シャツを真琴が着ると身長差もあって大きいのか、だらんとしていて、俺は真琴を後ろから抱きしめる。

「はよう」
「おはようございます、寝れましたか?」
「少し」
「ちゃんと寝ないと駄目じゃないですか」
「……寝れない原因、分かんない?」

俺が腕の力を強めて真琴を見下ろすと、真琴の耳は苺の様に真っ赤だ。

「う〜」
「ご免。でも昨日は真琴が傍にいてくれて良かった」

真琴は俺の腕にそっと手を触れる。

「ふふっ、ど〜いたしまして」
「朝ご飯は何を作ってたの?」
「昨日から全然食べていなかったので、具沢山スープです」
「良いな。ご飯は俺が温める」
「ありがとうございます」

腕を緩めて、俺は冷蔵庫の冷凍ケースからご飯を2人分を取り出して、レンジに掛けようとするけど、一旦手をとめる。

「洗い物を減らしたいから、ご飯をスープに入れて良い?」
「良いですね!ボリュームが出ますし、やってみましょう」

真琴が提案を受け入れてくれて、2人で朝食を作り、一旦それぞれの部屋に戻って着替えをし、リビングで定位置に座って食事を始める。

俺も全然食べていなかったので、スプーンを掬ってバクッと食べるのが止まらない。

コンソメ味が野菜に染み込んでいて美味しいし、ご飯もあるからお腹にだんだんと溜まっていき、真琴も美味しそうに食べている。

食事を終えてお互いが出勤の準備をし、真琴が先に玄関で靴を履いて、俺に振り返った。

「先に四つ葉に行ってきます!」
「いってらっしゃい」

真琴はニコッと微笑んでシェアハウスを出て行き、俺も真琴が出てから10分後にシェアハウスを出る。

四つ葉に着いたら7月号について、青木印刷所への入稿を守れるように進め、ノルマ3ヶ月のラストをクリアしたい。

バックを握る右手の力を強め、最寄り駅へと向かっていった。
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