スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
side荒木仁
シェアハウスに帰宅し、シャワーを浴びて酒の気分をリセットして、自分の部屋に戻って熱帯魚達に餌を与える。
「留守番、ありがと」
昨日はお泊まり保育で餌を与えることが出来なくて、餌に沢山食いつく熱帯魚達をみて苦笑する。
さてと、真琴が同窓会に行って帰るまでは時間が相当あるので、中々出来ていなかった本棚の整理や餌のストックの確認、軽く掃除をしたりして過ごし、1階のリビングで7月号の原稿のチェックを続け、夕飯は冷凍庫にしまったご飯を使って雑炊にし、ローテーブルで黙々と食べていたらスマホから着信音がしてタップすると田所の名前だった。
「お疲れ」
『お疲れ様です!今日の進捗を報告します』
田所から7月号の進捗を聞き、企画の掲載順ではじゃんけん対決をして相当盛り上がったらしく、1番目を勝ち取った伊東は会議室で喜びの叫びをしたようだ。
『荒木編集長の順番は佐藤があみだくじをして4番目です』
「分かった」
『製作の方は、中畑さんが篠田と一緒に広告のレイアウトを打ち込んでいましてー…』
どんどん田所から報告を受け、明日四つ葉に出社したら目を通すことで終話し、また食事を始めるけど、田所達が上がるってことは真琴も同窓会に行っているんだよな。
このリビングで芹澤の事や交友関係について沢山話し合ったけど、真琴を信頼して送り出したし、帰りは南◯駅に行くから、その後はここでゆっくりとホットミルクを飲もうと決めた。
するとまた着信音がしてタップすると高坂さんの名前があって、通話ボタンを押して耳にスマホを当てる。
『もしも〜し』
「何か用?」
『さっき宝条さんを藍山駅まで付き添ったけど、“社会科見学”の時に話題があった芹澤っていうメンズに会うんだって』
「へぇ」
事前に真琴から同窓会があるのって知っているから、特に驚きもない。
『前に佐藤が芹澤と宝条さんを会わせることに難色をしていたし、ま、俺も宝条さんが芹澤に気がないって見て分かるし、何も心配はないけど、一応仁にも伝えておこうって』
「分かった。ありがとう」
高坂さんとの通話を終え、スマホの時間を見ると9時になろうとしている。
まだ真琴から連絡は来ないけど、今頃はどんな風に過ごしているのか、芹澤と話をしているのだろうか…、南◯駅に行って待つべきか、いや、ここは迎えに行って真琴と一緒に帰ろう。
スマホの通話履歴から一美の連絡先を表示させて発信すると、3コール目で繋がった。
『もしも〜し』
「あのさ…、真琴を迎えに行きたいから実家の車を借りて良い?」
『良いわよ。途中の場所まで運転するから、準備をして』
「ありがと」
スマホの通話を終え、急いで自分の部屋に戻り、机の引き出しに入れた運転用で使う眼鏡が入ったケースを手に取って1階に降りて、スマホと財布と鍵を持ってシェアハウスを出る。
最寄り駅の次の駅に降りてロータリーの所に行くと、既に実家の車が停まっていて、運転席のドアが開いて一美が降りてきて、俺は一美から鍵を受け取り、運転席のドアを開けた。
「車、ありがと」
「ううん。ちゃんとお迎えに行くなんて偉いわよ」
一美が嬉しそうに微笑んでいて、俺は車に乗り込んでドアを閉め、鍵でエンジンをかけて眼鏡をかけて発進させた。
暗闇の中を走り抜け、真琴に居酒屋の所に迎えに行くって連絡はしていないけれど、きっと芹澤の事で不安定になっているに違いない。
やがて同窓会の会場として使われている居酒屋の看板が見え、居酒屋から出てきた真琴の姿が…当の本人は夜空を見上げていて、街灯の光でその表情は哀しげで。
俺は車のクラクションの鳴らすと真琴が気づき、エンジンを停めて運転席から降りると、真琴の顔がくしゃっとなり、足早に俺の方に近づいてきたので、俺は両腕を広げると真琴が抱きついてきた。
そっと抱きしめると、胸元からぐすっと泣き声が聞こえ、俺は真琴の背中を優しく叩く。
「“一緒に帰ろう”?」
「………」
真琴は無言で何度も頷いた。
シェアハウスに帰宅し、シャワーを浴びて酒の気分をリセットして、自分の部屋に戻って熱帯魚達に餌を与える。
「留守番、ありがと」
昨日はお泊まり保育で餌を与えることが出来なくて、餌に沢山食いつく熱帯魚達をみて苦笑する。
さてと、真琴が同窓会に行って帰るまでは時間が相当あるので、中々出来ていなかった本棚の整理や餌のストックの確認、軽く掃除をしたりして過ごし、1階のリビングで7月号の原稿のチェックを続け、夕飯は冷凍庫にしまったご飯を使って雑炊にし、ローテーブルで黙々と食べていたらスマホから着信音がしてタップすると田所の名前だった。
「お疲れ」
『お疲れ様です!今日の進捗を報告します』
田所から7月号の進捗を聞き、企画の掲載順ではじゃんけん対決をして相当盛り上がったらしく、1番目を勝ち取った伊東は会議室で喜びの叫びをしたようだ。
『荒木編集長の順番は佐藤があみだくじをして4番目です』
「分かった」
『製作の方は、中畑さんが篠田と一緒に広告のレイアウトを打ち込んでいましてー…』
どんどん田所から報告を受け、明日四つ葉に出社したら目を通すことで終話し、また食事を始めるけど、田所達が上がるってことは真琴も同窓会に行っているんだよな。
このリビングで芹澤の事や交友関係について沢山話し合ったけど、真琴を信頼して送り出したし、帰りは南◯駅に行くから、その後はここでゆっくりとホットミルクを飲もうと決めた。
するとまた着信音がしてタップすると高坂さんの名前があって、通話ボタンを押して耳にスマホを当てる。
『もしも〜し』
「何か用?」
『さっき宝条さんを藍山駅まで付き添ったけど、“社会科見学”の時に話題があった芹澤っていうメンズに会うんだって』
「へぇ」
事前に真琴から同窓会があるのって知っているから、特に驚きもない。
『前に佐藤が芹澤と宝条さんを会わせることに難色をしていたし、ま、俺も宝条さんが芹澤に気がないって見て分かるし、何も心配はないけど、一応仁にも伝えておこうって』
「分かった。ありがとう」
高坂さんとの通話を終え、スマホの時間を見ると9時になろうとしている。
まだ真琴から連絡は来ないけど、今頃はどんな風に過ごしているのか、芹澤と話をしているのだろうか…、南◯駅に行って待つべきか、いや、ここは迎えに行って真琴と一緒に帰ろう。
スマホの通話履歴から一美の連絡先を表示させて発信すると、3コール目で繋がった。
『もしも〜し』
「あのさ…、真琴を迎えに行きたいから実家の車を借りて良い?」
『良いわよ。途中の場所まで運転するから、準備をして』
「ありがと」
スマホの通話を終え、急いで自分の部屋に戻り、机の引き出しに入れた運転用で使う眼鏡が入ったケースを手に取って1階に降りて、スマホと財布と鍵を持ってシェアハウスを出る。
最寄り駅の次の駅に降りてロータリーの所に行くと、既に実家の車が停まっていて、運転席のドアが開いて一美が降りてきて、俺は一美から鍵を受け取り、運転席のドアを開けた。
「車、ありがと」
「ううん。ちゃんとお迎えに行くなんて偉いわよ」
一美が嬉しそうに微笑んでいて、俺は車に乗り込んでドアを閉め、鍵でエンジンをかけて眼鏡をかけて発進させた。
暗闇の中を走り抜け、真琴に居酒屋の所に迎えに行くって連絡はしていないけれど、きっと芹澤の事で不安定になっているに違いない。
やがて同窓会の会場として使われている居酒屋の看板が見え、居酒屋から出てきた真琴の姿が…当の本人は夜空を見上げていて、街灯の光でその表情は哀しげで。
俺は車のクラクションの鳴らすと真琴が気づき、エンジンを停めて運転席から降りると、真琴の顔がくしゃっとなり、足早に俺の方に近づいてきたので、俺は両腕を広げると真琴が抱きついてきた。
そっと抱きしめると、胸元からぐすっと泣き声が聞こえ、俺は真琴の背中を優しく叩く。
「“一緒に帰ろう”?」
「………」
真琴は無言で何度も頷いた。