スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
side荒木仁
仕事を終えていつものBarに行くと、亮二はカウンター席にいて先につまみを食べていたので、隣の席に座った。
三斗が俺にいつもの飲み物を差し出し、亮二とグラスをぶつけ、一口飲む。
「来週から西日本に行ってくる。それを伝えたくて四つ葉に来たら、ひよっこがいたってわけ」
「いつ戻る?」
「さぁ。気が向いたら四つ葉に写真を見せに来る」
亮二の“さぁ”はきっと暫くの間の別れになるのは確実で、寂しい感情がある。
「またひよっこを泣かせたら、遠慮なく慰めに戻る」
前言撤回、亮二の心に真琴がいる限り、戻ってきそうだ。
「戻って来なくていい」
「はっ、お前に指図されたくねぇし。それに過保護過ぎて、その内嫌われるぞ」
「嫌われないし、恋人としー…」
黒パンツの後ろポケットにしまっているスマホが揺れたので、取り出してタップしたら高坂さんからのメッセージだった。
『田所が来てほしいって。皆も待ってるぞ~』というメッセージと一緒に、真琴との2ショットの写真の画像が届き、俺は思いっきり溜め息を吐く。
「何だ?誰からー…、俺より専務に左手をお見舞いした方がいいんじゃねぇの」
「言われなくても左手をお見舞いしてくる」
俺のスマホの画面を覗いた亮二が思いっきり笑い、とにかくここを出るかと荷物を纏め、三斗に代金を渡すと三斗も笑っている。
「稔の奥歯を殴っても良いと思う」
「考えておく」
俺はそう言い、店を出て居酒屋へと向かう。
朝に真琴に警戒心を持ってって言ったばかりなのに、まさか高坂さんから絡んでくるとは思わなかったな。
そういえば真琴が入社した日の夜も歓迎会で高坂さんから画像を送られて来たんだっけ、と思い出す。あの時はまだ真琴のことは同居人として部下としてだったし、俺のフルネームを知らずにいて、その日を境に徐々に真琴の存在が大きくなってきたな。
スポーツ部の飲み会は盛り上がって、秋山は皆で撮った写真を家に帰ったら直ぐ現像にするって言っていたし、高坂さんはかなり酔って祐一さんに迎えに来てもらって帰っていき、俺は真琴とはバラバラに電車に乗ってシェアハウスの最寄り駅で待ち合わせをして一緒に帰った。
俺の部屋で何度も肌を重ね、腕枕をしながら話題は高坂さんの恋バナになる。
「高坂専務が一美さんの事を好きだなんて、仁さんはいつから知っていたんですか?」
「俺が高校に入った時だったから、もう17年は経つ」
「そんなに?!高坂専務って一途なんですね」
「そうだな」
一途だけど、高坂さんの家の都合で一度離れてるし、これ以上は一美から離れて欲しくないな。
「俺は2人の行く末を見守るしかないが、高坂さんが…、稔が一美の隣にずっと立っていて欲しい」
「高坂専務も結婚するなら『先ずは親よりも荒木に認めてもらわないと』って言ってましたよ」
「そっか…」
確かに俺の親父よりも俺が厳しく稔に一美の事を言っているから、そう思うか。
「一美にこれ以上泣いてほしくないし、そろそろ稔に頑張って欲しい」
俺は微かな希望を思いながら真琴をギュッと抱きしめる。
「一美のことは稔が大事にするし、今は真琴が四つ葉に居続けて欲しいから、ノルマのクリアが先決だ」
「はい…、仁さんが、先輩達が書いた言葉が読者に届いてくれる事を信じます」
「ああ、信じよう」
俺は真琴を組み敷いて見下ろすと真琴は微笑むけど、心は不安だろうと水槽からの光で分かり、俺は顔を近づかせて唇を重ね、お互いの不安をなくすためにまた繋がった。
スポーツ部の飲み会から1週間後、7月号が無事に書店に並び始め、そこから2週間が過ぎ、そしていよいよノルマ3ヶ月の結果の日を迎える。
仕事を終えていつものBarに行くと、亮二はカウンター席にいて先につまみを食べていたので、隣の席に座った。
三斗が俺にいつもの飲み物を差し出し、亮二とグラスをぶつけ、一口飲む。
「来週から西日本に行ってくる。それを伝えたくて四つ葉に来たら、ひよっこがいたってわけ」
「いつ戻る?」
「さぁ。気が向いたら四つ葉に写真を見せに来る」
亮二の“さぁ”はきっと暫くの間の別れになるのは確実で、寂しい感情がある。
「またひよっこを泣かせたら、遠慮なく慰めに戻る」
前言撤回、亮二の心に真琴がいる限り、戻ってきそうだ。
「戻って来なくていい」
「はっ、お前に指図されたくねぇし。それに過保護過ぎて、その内嫌われるぞ」
「嫌われないし、恋人としー…」
黒パンツの後ろポケットにしまっているスマホが揺れたので、取り出してタップしたら高坂さんからのメッセージだった。
『田所が来てほしいって。皆も待ってるぞ~』というメッセージと一緒に、真琴との2ショットの写真の画像が届き、俺は思いっきり溜め息を吐く。
「何だ?誰からー…、俺より専務に左手をお見舞いした方がいいんじゃねぇの」
「言われなくても左手をお見舞いしてくる」
俺のスマホの画面を覗いた亮二が思いっきり笑い、とにかくここを出るかと荷物を纏め、三斗に代金を渡すと三斗も笑っている。
「稔の奥歯を殴っても良いと思う」
「考えておく」
俺はそう言い、店を出て居酒屋へと向かう。
朝に真琴に警戒心を持ってって言ったばかりなのに、まさか高坂さんから絡んでくるとは思わなかったな。
そういえば真琴が入社した日の夜も歓迎会で高坂さんから画像を送られて来たんだっけ、と思い出す。あの時はまだ真琴のことは同居人として部下としてだったし、俺のフルネームを知らずにいて、その日を境に徐々に真琴の存在が大きくなってきたな。
スポーツ部の飲み会は盛り上がって、秋山は皆で撮った写真を家に帰ったら直ぐ現像にするって言っていたし、高坂さんはかなり酔って祐一さんに迎えに来てもらって帰っていき、俺は真琴とはバラバラに電車に乗ってシェアハウスの最寄り駅で待ち合わせをして一緒に帰った。
俺の部屋で何度も肌を重ね、腕枕をしながら話題は高坂さんの恋バナになる。
「高坂専務が一美さんの事を好きだなんて、仁さんはいつから知っていたんですか?」
「俺が高校に入った時だったから、もう17年は経つ」
「そんなに?!高坂専務って一途なんですね」
「そうだな」
一途だけど、高坂さんの家の都合で一度離れてるし、これ以上は一美から離れて欲しくないな。
「俺は2人の行く末を見守るしかないが、高坂さんが…、稔が一美の隣にずっと立っていて欲しい」
「高坂専務も結婚するなら『先ずは親よりも荒木に認めてもらわないと』って言ってましたよ」
「そっか…」
確かに俺の親父よりも俺が厳しく稔に一美の事を言っているから、そう思うか。
「一美にこれ以上泣いてほしくないし、そろそろ稔に頑張って欲しい」
俺は微かな希望を思いながら真琴をギュッと抱きしめる。
「一美のことは稔が大事にするし、今は真琴が四つ葉に居続けて欲しいから、ノルマのクリアが先決だ」
「はい…、仁さんが、先輩達が書いた言葉が読者に届いてくれる事を信じます」
「ああ、信じよう」
俺は真琴を組み敷いて見下ろすと真琴は微笑むけど、心は不安だろうと水槽からの光で分かり、俺は顔を近づかせて唇を重ね、お互いの不安をなくすためにまた繋がった。
スポーツ部の飲み会から1週間後、7月号が無事に書店に並び始め、そこから2週間が過ぎ、そしていよいよノルマ3ヶ月の結果の日を迎える。