スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
大きな会議室に入ったのは入社式が行われた以来で、仁さんが部屋の奥の席に座り、田所副編集長と佐藤さん、中畑さん、高橋先輩と取材班の先輩達と製作班という順に座り、私はドア付近の末端の席に座る。
上座の席には前にムカつく事を言ってきた経理部長やその取り巻き、その隣には首にかけているネームホルダーから所属が営業の男性達が数人座っていて、残り2席は空席だった。
すると会議室のドアが開いて高坂専務、続いて入社式にしか見たことがなかった四つ葉出版社の社長が入って来て空席の所に静かに座るけど、社長の雰囲気というかただ座っているだけでなのに会議室の空気がピリッとしたのが分かる。
「先ずは営業から、ここ3ヶ月の書店での反応をお願い」
「はい!4月号の時よりも5月号は新年度を過ぎた後の事もあって各出版社と一緒に置かれるスポーツ棚の縮小が目立つ書店もありました。それとー…」
高坂専務の合図に営業の人達が書店周りをする際に感じたことの報告が1ヶ月毎に語られ、私は作る側だけど営業の人達はそれを売る側としてどんな風に書店にアプローチをしているか初めて知る。
「5月号の印象は以上で、次に6月号です。6月号は次の人からお願いします」
「はい。僕は先日の部数会議で6月号と7月号の数を決めた時に荒木編集長が作って下さった資料を営業部に共有し、より部数を多めに置いて下さるようにスペースの交渉を書店に相談をしました」
5月号については別の営業の方が立ち上がって、話しをし始めた。
「僕の私情も入りますが、僕、凄くこの“Scoperta”の雑誌が大好きで、田所副編集長が書いたサマーリーグを他の出版社よりも多く取り上げているから絶対に売れるんでって、粘り強く毎日書店に足を運んでいたら、店長さん達が根負けしてスペースを3倍に増やしてくれたんです」
「良いねぇ、挫けずに書店を周ってくれてありがとう」
「これからも“Scoperta”の売り込みは任せて下さい!」
営業の方の話に高坂専務はとても嬉しそうに微笑み、私達スポーツ部以外の社員の人達から“Scoperta”が好きって言わるのがとても嬉しいし、田所副編集長も嬉しそうにしている。
「7月号は俺から話します。荒木編集長の資料を読ませて頂いて、そしてそこにいる経理課部長が言った“休刊”の事を聞いて、俺、“Scoperta”の事や荒木編集長の事をああ言う風に言われて凄くムカついたんです。なので7月号を置くなら6月号を併せて置いて頂くように書店のレイアウトを担当する方へ提案をする所から始めました。担当者からは他の出版社の雑誌も置かれるのでその出版社から訴えられない程度にと言われましたけど、そこは折れないで強気で交渉させて頂きました」
その男性は仁さんの資料を読んで、更に部数会議で経理課部長から聞かされた“休刊”のことでもっと読者に手を取ってもらおうと、営業数人で書店周りを頑張ったそう。
「発売後のケアとして皆で書店周りをしたのですが、7月号を購入して6月号もって言うお客様や、両雑誌を一気に購入する人もいるという声をいただいたので、あの資料の読みは正しいと思います。そして俺個人というか、“Scoperta”は“Focus”と“Clover”と共に四つ葉にとって大事なー…」
男性の目元が徐々に潤んでいるのが遠くに座る私にでも分かり、男性は一度鼻を啜ると社長に顔を向ける。
「とても大事な雑誌なので、断固して“休刊”には反対です。勿論“Focus”と“Clover”の営業には手を抜かずにいますけど、“Scoperta”は他の出版社が出しているスポーツ雑誌よりも素晴らしいです。その魅力を届けるため、“Scoperta”の営業をし続けたいです。以上です」
男性が話し終わると、社長は経理課の部長へ顔を向ける。
「お前、“休刊”の事を話したのか」
「ええ、話しました。経理課としてー…」
「酒を飲んでいた時の事を勝手にべらべら喋るんじゃない!私は話しても良いと1言も言っとらんぞ!」
社長が経理課の部長の話しを遮るように大声で叱責し、会議室がまたピリッとした。
上座の席には前にムカつく事を言ってきた経理部長やその取り巻き、その隣には首にかけているネームホルダーから所属が営業の男性達が数人座っていて、残り2席は空席だった。
すると会議室のドアが開いて高坂専務、続いて入社式にしか見たことがなかった四つ葉出版社の社長が入って来て空席の所に静かに座るけど、社長の雰囲気というかただ座っているだけでなのに会議室の空気がピリッとしたのが分かる。
「先ずは営業から、ここ3ヶ月の書店での反応をお願い」
「はい!4月号の時よりも5月号は新年度を過ぎた後の事もあって各出版社と一緒に置かれるスポーツ棚の縮小が目立つ書店もありました。それとー…」
高坂専務の合図に営業の人達が書店周りをする際に感じたことの報告が1ヶ月毎に語られ、私は作る側だけど営業の人達はそれを売る側としてどんな風に書店にアプローチをしているか初めて知る。
「5月号の印象は以上で、次に6月号です。6月号は次の人からお願いします」
「はい。僕は先日の部数会議で6月号と7月号の数を決めた時に荒木編集長が作って下さった資料を営業部に共有し、より部数を多めに置いて下さるようにスペースの交渉を書店に相談をしました」
5月号については別の営業の方が立ち上がって、話しをし始めた。
「僕の私情も入りますが、僕、凄くこの“Scoperta”の雑誌が大好きで、田所副編集長が書いたサマーリーグを他の出版社よりも多く取り上げているから絶対に売れるんでって、粘り強く毎日書店に足を運んでいたら、店長さん達が根負けしてスペースを3倍に増やしてくれたんです」
「良いねぇ、挫けずに書店を周ってくれてありがとう」
「これからも“Scoperta”の売り込みは任せて下さい!」
営業の方の話に高坂専務はとても嬉しそうに微笑み、私達スポーツ部以外の社員の人達から“Scoperta”が好きって言わるのがとても嬉しいし、田所副編集長も嬉しそうにしている。
「7月号は俺から話します。荒木編集長の資料を読ませて頂いて、そしてそこにいる経理課部長が言った“休刊”の事を聞いて、俺、“Scoperta”の事や荒木編集長の事をああ言う風に言われて凄くムカついたんです。なので7月号を置くなら6月号を併せて置いて頂くように書店のレイアウトを担当する方へ提案をする所から始めました。担当者からは他の出版社の雑誌も置かれるのでその出版社から訴えられない程度にと言われましたけど、そこは折れないで強気で交渉させて頂きました」
その男性は仁さんの資料を読んで、更に部数会議で経理課部長から聞かされた“休刊”のことでもっと読者に手を取ってもらおうと、営業数人で書店周りを頑張ったそう。
「発売後のケアとして皆で書店周りをしたのですが、7月号を購入して6月号もって言うお客様や、両雑誌を一気に購入する人もいるという声をいただいたので、あの資料の読みは正しいと思います。そして俺個人というか、“Scoperta”は“Focus”と“Clover”と共に四つ葉にとって大事なー…」
男性の目元が徐々に潤んでいるのが遠くに座る私にでも分かり、男性は一度鼻を啜ると社長に顔を向ける。
「とても大事な雑誌なので、断固して“休刊”には反対です。勿論“Focus”と“Clover”の営業には手を抜かずにいますけど、“Scoperta”は他の出版社が出しているスポーツ雑誌よりも素晴らしいです。その魅力を届けるため、“Scoperta”の営業をし続けたいです。以上です」
男性が話し終わると、社長は経理課の部長へ顔を向ける。
「お前、“休刊”の事を話したのか」
「ええ、話しました。経理課としてー…」
「酒を飲んでいた時の事を勝手にべらべら喋るんじゃない!私は話しても良いと1言も言っとらんぞ!」
社長が経理課の部長の話しを遮るように大声で叱責し、会議室がまたピリッとした。