スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
side荒木仁
真琴との初めての遠出を楽しんだ翌日、手に紙袋を持って四つ葉の専務室に入り、高坂さんはノートパソコンで仕事をしていて、秘書席では祐一さんが手帳を広げて葉書に何かを書いていて、俺は祐一さんの前に立って紙袋からお土産の箱を取り出して差し出した。
「お土産、買ってきた」
「ありがとう。美味しそうなお茶菓子だね」
「味は俺が選んだけど」
「気持ちが嬉しいし、午後のおやつ時間で早速頂くよ」
「え〜、祐一だけ?俺には無いの?」
高坂さんが拗ねた様に言うので、俺は紙袋から高坂さんの分の箱を出す。
「あるし、いい大人が拗ねるのはどうかと思う」
「ありがと!」
さっき迄拗ねた子供かよと思ったのに、高坂さんは機嫌良くお土産の箱を受け取る。
「一美の分も含んでいるから全部は食べないで」
「分かってるって。今夜久しぶりに一美と会うから、一緒に食べるよ」
「分かった。そろそろ編集部に戻る」
高坂さんは嬉しそうに箱を眺めていて、買って良かった。
専務室を出て階段を降りて2階の編集部に戻り、俺は取材に行くために荷物を纏めて編集部を出る。
有給2日分によって調整した取材を2つこなし、帰りの電車で椅子に座りながら取材を記したノートをパラパラと捲り、ここの言葉だと難しい表現になるからもう少しかみくだくか、別の言葉で表現してみようか?
赤ペンでいくつか文字を訂正したり、鉛筆で追加したりと移動時間も原稿に向き合い、四つ葉に戻ってからも部下達の校正や進行を細かく確認し、あっという間に夜9時を迎え、シェアハウスに帰宅する。
リビングに入ると真琴がローテーブルの所で宿題に取り組んでいて、その側には様々なお菓子が置かれていた。
「おかえりなさい」
「ただいま」
俺は定位置に座って、お菓子に手を伸ばす。
「こんなにお菓子をどうしたの?」
「先輩達と有給2日分のお土産を交換こしあって、これは篠田先輩からで、秋山先輩は三輪さんに会いに行って、このたこ焼き風味のクッキーをー…」
真琴が次々とお菓子の説明をし、其々有給2日分を有意義に過ごせて良かった。
「また仁さんと一緒に遠出が出来たら嬉しいです」
真琴のお願いなら幾らでも叶える。
「次も可愛い着替えを着てくれるなら」
「なっ?!」
たこ焼き風味のクッキーを頬張っていた真琴が、いつもの様に顔が真っ赤になる。
「気づいてたんですか?着替え…」
「勿論」
毎回脱がせる時にチェックしているのは黙っておこう。
「も、もう!」
耳まで真っ赤になってしまった真琴を見て、俺はフッと笑い、機嫌を直さねば。
「機嫌、直して」
「知りません!一美さんに仁さんがセクハラ発言をしてくるって言いますから!」
「それは止めて」
リビングに俺達の小言が響き、また夜が更けていき、明日は一緒に帰れるよう俺の部屋で機嫌を直させて過ごそう。
こうしてスポーツ部の有給2日分が終わった。
【その後】ー完ー
これにてシェアハウスの2人のお話は終わりです!
ここまでお読みくださり、本当にありがとうございました。
2026/07/14 Fin
真琴との初めての遠出を楽しんだ翌日、手に紙袋を持って四つ葉の専務室に入り、高坂さんはノートパソコンで仕事をしていて、秘書席では祐一さんが手帳を広げて葉書に何かを書いていて、俺は祐一さんの前に立って紙袋からお土産の箱を取り出して差し出した。
「お土産、買ってきた」
「ありがとう。美味しそうなお茶菓子だね」
「味は俺が選んだけど」
「気持ちが嬉しいし、午後のおやつ時間で早速頂くよ」
「え〜、祐一だけ?俺には無いの?」
高坂さんが拗ねた様に言うので、俺は紙袋から高坂さんの分の箱を出す。
「あるし、いい大人が拗ねるのはどうかと思う」
「ありがと!」
さっき迄拗ねた子供かよと思ったのに、高坂さんは機嫌良くお土産の箱を受け取る。
「一美の分も含んでいるから全部は食べないで」
「分かってるって。今夜久しぶりに一美と会うから、一緒に食べるよ」
「分かった。そろそろ編集部に戻る」
高坂さんは嬉しそうに箱を眺めていて、買って良かった。
専務室を出て階段を降りて2階の編集部に戻り、俺は取材に行くために荷物を纏めて編集部を出る。
有給2日分によって調整した取材を2つこなし、帰りの電車で椅子に座りながら取材を記したノートをパラパラと捲り、ここの言葉だと難しい表現になるからもう少しかみくだくか、別の言葉で表現してみようか?
赤ペンでいくつか文字を訂正したり、鉛筆で追加したりと移動時間も原稿に向き合い、四つ葉に戻ってからも部下達の校正や進行を細かく確認し、あっという間に夜9時を迎え、シェアハウスに帰宅する。
リビングに入ると真琴がローテーブルの所で宿題に取り組んでいて、その側には様々なお菓子が置かれていた。
「おかえりなさい」
「ただいま」
俺は定位置に座って、お菓子に手を伸ばす。
「こんなにお菓子をどうしたの?」
「先輩達と有給2日分のお土産を交換こしあって、これは篠田先輩からで、秋山先輩は三輪さんに会いに行って、このたこ焼き風味のクッキーをー…」
真琴が次々とお菓子の説明をし、其々有給2日分を有意義に過ごせて良かった。
「また仁さんと一緒に遠出が出来たら嬉しいです」
真琴のお願いなら幾らでも叶える。
「次も可愛い着替えを着てくれるなら」
「なっ?!」
たこ焼き風味のクッキーを頬張っていた真琴が、いつもの様に顔が真っ赤になる。
「気づいてたんですか?着替え…」
「勿論」
毎回脱がせる時にチェックしているのは黙っておこう。
「も、もう!」
耳まで真っ赤になってしまった真琴を見て、俺はフッと笑い、機嫌を直さねば。
「機嫌、直して」
「知りません!一美さんに仁さんがセクハラ発言をしてくるって言いますから!」
「それは止めて」
リビングに俺達の小言が響き、また夜が更けていき、明日は一緒に帰れるよう俺の部屋で機嫌を直させて過ごそう。
こうしてスポーツ部の有給2日分が終わった。
【その後】ー完ー
これにてシェアハウスの2人のお話は終わりです!
ここまでお読みくださり、本当にありがとうございました。
2026/07/14 Fin


