勝手に古今和歌集
死ぬほどドキドキしながら言うと、夏木さんの顔がさらに赤くなった。





あぁ、ほんと照れ屋さん。






「………う、あぅ、えーと、その話はおいおい………」






夏木さんは小さな声で言って、脱兎のごとく校舎へと駆け出した。





うわぁっ、夏木さん、足はやい!!






「あっ、待ってよ夏木さん!!」






俺はミケランジェロを離して、全速力で追いかけ始めた。





猛スピードでグラウンドを駆け抜ける夏木さんのきれいな背中を見つめながら、俺は思う。






夏木さんはどうやら、俺のこと、絶対に付き合えないほど嫌いってわけでもないらしい。





………よーし、ここからが本当の勝負だ。




がんばるぞー!!




えいえいおー!!







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