もう、誰も好きにならない。











---------------------恋心は嵩を減らす事なく、時間は流れて







気が付けば、文化祭の時期になっていた。







催し物を何にするのかでクラスは盛り上がっていて。







当然ワタシは、その中には入って行けない。







自分のクラスの事なのに、ただただその様子を自分の席で頬杖をつきながら傍観していた。







多数決で決まったのは『メイドカフェ』。







結果、ありきたりなカンジで落ち着いた、ウチのクラス。







男子も女子もミニスカートを履いて接客するらしい。







・・・・・・・・・・・・・二宮くんもミニ履くんだ。 それは、ちょっと見てみたい。







催し物が決まると、次はタイムテーブルを決め出すクラスメイトたち。







誰がどの時間帯を持ちまわるのか。 『この時間は彼氏といたい』『この時間帯は彼女のクラスに行くから無理だ』等、案外簡単に決まらない様子。







やっと決まったタイムテーブルを見に行くと







ワタシの名前は書かれていなかった。












ワタシは、このクラスの人間ではないということなのだろう。
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