月明かりと薄桜 -誠の絆-
それでも彼自身も
その"確信"を貫き通した
私の話なんてすっかり聞いちゃいない
どんどんどんどん
話を進めていく
「僕がどうしてここにいるか気になるでしょ?」
私は隣で黙ってお酒を注ぐ
彼が自分から話すことなら聞くけども
私は何も話さないと決めた
調子に乗って口を開いてしまうと
うっかり喋ってしまいそうになるから
「実はさあ、僕長州の武士なんだ」
単刀直入に
彼はなんの躊躇もなく
自分の身分を明かした
長州の武士?
ということは彼は新選組の敵?
まだ整理できない自分がうざったかった