最後の手紙
引っ張られるまま数分。

私は突如止まった神谷君の背中にぶつかりながら停止した。

「っ痛!ここは?」

「……生徒会室だ」

そう言いながら神谷君は生徒会室と書いてあるドアを開ける。

中には長方形の長机が1つ置いてあり、横に椅子が並んでいて、1番奥の椅子に誰かが座っているのが見えた。

「会長!…連れてきましたよ!」

中に入っていく彼。

何もわからず引っ張られる私。

「ん?蓮司か…わざわざありがとう」

会長と呼ばれた人は立ち上がるとこちらへ歩いてきた。

「君が桜田 詩織(さくらだ しおり)さんかい?」

「は、はい……」
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