【完】絆-嘘から始まる友情-
『怖いードキドキする...』
『大丈夫!頑張るんだよっ!』
美玲に声をかけた。
ホントは、フラれてショックを受ける美玲は見たくない。
でも、応援するのも親友の役目だよね。
南くんがいる教室の前にきた。
『美玲、頑張ってね!』
優樹菜と二人で応援すると美玲は入っていった。
かすかに声がする。
小さくてなんといっているかはわからない。
『は...浜名さん....』
え?浜名さん?浜名さんがいるの?
あたしと優樹菜は美玲がいる教室へ入った。
目の前には南くんと浜名さんがいる。
なにしてんの!?
『浜名さん?何してたの?』
優樹菜は怒りに満ちた顔をしている。
『え?何ってあたし南くんと付き合ってんの。』
そんな、浜名さん初日から南くんとデキていたの?
簡単に親友の好きな人を奪うなんて許せない...。
『南くん!美玲はずっと前から南くんが好きだったんだよ?』
とっさにあたしは南くんに訴えた。
『わりぃ。俺、浜名あおいが好きになったから。』
言葉が出なかった。
美玲はその教室を飛び出した。
『ちょっと美玲!?』
優樹菜が美玲を追いかけた。
足が動かない。
いろんなショックでその場にいることしか
できなかった。