ずっとずっと

散歩と

最初に、おじさんの顔が見たいといった私のために、おじさんが以前に撮った写メを送ってくれた。



遠目ではっきりわからないが、整った顔立ちをしていて、全然おじさんじゃなかった。



「何歳?」


「32」


「見えないね」


「そう?もうおじさんだよ俺」



加藤涼。

32歳のサラリーマン、
美人の奥さんがいて、音楽とスポーツが好きで、一見、どこにでもいそうな人だった。
ノリがよく、普段人とあまり話さない私でも、すごく話しやすい(メールしやすい?)
人だった。





「君の名前は?」



「ユイ」


「おーかわいい名前。ユイちゃん彼氏とかいる?」


「うん」


「俺も嫁さんいるから安心。変な感情とか芽生えたら面倒だしね」


そんなもの、メールだけで芽生えるはずがないと思った。


「大丈夫ですよ絶対そんなの芽生えませんから」


「えーおじさんちょっとショック。あ、ユイちゃん顔見せて?」


以前友達と撮ったプリクラを送り、


私は少し、眠りについた。



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