魔恋奇譚~憧れカレと一緒に王国を救うため、魔法使いになりました
心臓は不安そうにドキドキいってるけど、それには気づかないフリをする。
「それよりお腹空いたな~。マスター・クマゴンお手製のサンドウィッチでも食べよっかな。勇飛くんもどう? 熊田先生の手作りサンドなんてそうそう食べられるものじゃないと思うよ」
勇飛くんがしょうがないな、というように小さく眉を上げた。やっぱりこの仕草、好きなんだぁ。
「仕方ないから、大食い魔法使いさんの昼飯に付き合ってやるよ」
「あー、大食い魔法使いはないんじゃないの。しかも仕方ないだなんて!」
私は頬を膨らませた。
「いや、大食いってのは間違ってないだろ」
「えー、間違ってるよ」
剣道部の、しかも男子に大食いなんて言われたくない!
「セリってさ、いっつも部活の帰りに食堂に寄って菓子パン食べてるだろ。書道部って座ってるだけなのによく食べるなって思ってたんだ」
「どうして知ってるの?」
「剣道部の道場は食堂の真横にあるだろ? セリがメロンパンとかクリームパンにがっついてるの、丸見えなんだ」
「えーっ、嘘、見られてたなんて知らなかったよぅ。超恥ずかしい……」
「それよりお腹空いたな~。マスター・クマゴンお手製のサンドウィッチでも食べよっかな。勇飛くんもどう? 熊田先生の手作りサンドなんてそうそう食べられるものじゃないと思うよ」
勇飛くんがしょうがないな、というように小さく眉を上げた。やっぱりこの仕草、好きなんだぁ。
「仕方ないから、大食い魔法使いさんの昼飯に付き合ってやるよ」
「あー、大食い魔法使いはないんじゃないの。しかも仕方ないだなんて!」
私は頬を膨らませた。
「いや、大食いってのは間違ってないだろ」
「えー、間違ってるよ」
剣道部の、しかも男子に大食いなんて言われたくない!
「セリってさ、いっつも部活の帰りに食堂に寄って菓子パン食べてるだろ。書道部って座ってるだけなのによく食べるなって思ってたんだ」
「どうして知ってるの?」
「剣道部の道場は食堂の真横にあるだろ? セリがメロンパンとかクリームパンにがっついてるの、丸見えなんだ」
「えーっ、嘘、見られてたなんて知らなかったよぅ。超恥ずかしい……」