生徒会のスガオ
あまりに衝撃な姿に不良たちは手を離してくれた。身長が高い上、不気味な格好をしてる月居くんに口をポカーンと開けていた。


「な、なんだよっ、おまえ」


そりゃあそれを言うよね。何なんだと聞きたいけど、答えてはくれないだろう。
ただ少し一緒にいて気付いたのは、恥ずかしがり屋だということ。メガネの時にはすぐに隠れるようで、見付けるのが難しい。マスクの時だとまだ大丈夫だと話していた。

マスクの時のほうが目立つと思うのだけど……。


「猫の散歩」

「はあ?」

「……散歩しちゃ、悪いか」

「い、や……悪くないけど」


さすがに言葉を失ったようで、たどたどしくなった。散歩という意外な返答に私も驚いた。猫なんて持ち込んではいけないはずなのに……ほんと不思議な人。


「だったら、立ち去れよ」

「……なに、この子が困ってるって?そうだな、困ってるな」


猫と会話をしていることが不気味に思えている不良たちと対照的に私は助けてくれるんだと思うと嬉しくなった。


「……面倒だな」

「は!?」

「ピンチくらい自分で対処しろよ」


あっさりと見捨てられたことに私の何かが切れたような感じがした。なんなの、この冷たい男は!!
優しいと思わせておいて、すぐに落差を見せるなんて!とんだギャップだ。
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