【完結】遺族の強い希望により
今からしようとしていることは、彼に連絡を取ることは、それは本当に玲奈を慮るだけの善意だろうか。

罪悪感だろうか。
打算だろうか。
それとも贖罪、なのだろうか。


指先の震えが止まらない。

夜中の2時だった。
非常識だ、駄目だ明日にしよう、迷っている内に時間だけが過ぎる。

震えが止まらない。
それはつまり、彼女の衝動も、止まらないことを意味していた。


心が泣いている。
随分久しぶりに、感情が激しく波立っていた。
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